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日常生活、日本、中国、モバイル、適当に。。。


by shinichi.hakubi
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中国IT市場が金額規模で日本市場を上回る


野村総合研究所は、中国IT市場主要7分野(携帯電話端末、携帯電話サービス、モバイルコンテンツ、PC、サーバ、ストレージ、ITサービス)の動向把握と、日本市場との比較を行った。その結果、2005年には携帯電話端末分野で、2006年にはPC分野で、さらに2010年までにはサーバ、ストレージ、携帯コンテンツ分野において、中国市場が数量規模に続いて金額規模でも日本市場を追い抜く可能性が高いことがわかった。

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ITサービス分野
情報システム開発(システムインテグレーションを含む)やソリューションといったITサービス分野では、顕在化した市場規模は日本の1/10程度に留まっている。これは、SE等の人件費コスト水準が低いことや、情報システム分野が企業内製主体のためITサービス市場そのものが未成熟であることを反映していると考えられる。中国の情報システム支出の内訳に着目すると、ハードウェアが60%近くを占めており、ソフト・サービス支出の比率が、日本と比較して低い点が特徴的だ。ただし、内製分野を含めると、ITサービスの潜在需要規模は、日本の1/3~1/4程度とも推測され、今後の成長余地は極めて大きいと考えられる。

オフショア開発分野
中国の海外向けシステム開発(いわゆるオフショア開発)分野の市場規模はすでに3000億円を超えており、中国のITサービス市場全体の10%近くを占めている。オフショア開発は、ITサービス市場の牽引役の一つとなっていると言えるでしょう。
この分野は単なる市場セグメントの一つではなく、日本のITサービス市場と密接に関連している点も注目される。すでに日本市場向け単体でも、開発・運用の合計で1500億円近いと推定されている。これは日本のソフトウェアやアプリケーション開発・運用市場の約1.5%に相当します。さらに2008年には約5%にまで拡大すると予測されている。SEやプログラマ数も、2005年には日本市場向け従事者が6万人近い規模に達すると推測され、日本市場のIT技術者の10%に相当する可能性がある。

野村研究所のレポートは上記だが、実際のところはいかがでしょう。
市場が成長しているとはいえ、未熟であることは違いない。市場が成長できるのは安定した環境と人材が必要とされる。
現在深刻なのは、実務経験を持つ人材だ。状況はむしろ日本より深刻かもしれない。しかも、これはITに限らず、あらゆる人材が不足しているのが現実だ。
幸い、法律環境、インフラ環境は現在整備しつつであり、社会環境が整備されれば、人材のキャリアプランもより明確に確立することができるでしょう。
中国市場に展開するには、日本企業のみにならず、現地を最も熟知しているローカル企業、グローバル市場に優れている欧米企業、最近急速に成長している韓国企業を相手に戦わないといけない。短期ではなく、中長期の目標と資金が必要とされる。
多くの日本企業はすでに中国で豊富な経験を積んでおり、今後は世界工場から世界の市場に転換している中国を、より明確なマーケティングプランのチャレンジ精神を持って展開すべきだ。


■野村研究所
by shinichi.hakubi | 2005-06-21 10:49 | IT